お客様の声

Voice

三菱電機トレーディング株式会社
CASE.06

座標設定の手間をゼロに。
生成AI-OCR「なんでも読めるくん」で
非定型帳票を自動化し、
年間1,500時間の業務削減を見込む

Interview

三菱電機トレーディング株式会社

デジタルICT推進部
DX推進グループ グループマネージャー
立川 さん
(デジタル技術を活用したDX推進)
事業支援グループ グループマネージャー
伏見 さん
(事業部・国内拠点の事業展開支援、業務改善)

三菱電機グループのインハウス商社として、国内外の工場に向けた資材調達や国際取引を担う三菱電機トレーディング株式会社。同社では、2019年度よりペーパーレス化に向けて従来のAI-OCRを導入し、全社的なデジタル化を進めてきました。
しかし、非定型帳票の読み取りにおいて「事前設定の壁」に直面。その課題を打ち破るべく、生成AIを搭載した次世代AI-OCR「なんでも読めるくん」の導入を決断されました。
今回は、導入を主導されたDX推進グループの立川さんと、現場の業務改善を担う事業支援グループの伏見さんに、導入の背景と具体的な効果、今後の展望についてお話を伺いました。

選定の決め手圧倒的な読み取り精度と事前の定義なしで項目を探し出す「生成AI」の力

新たなAI-OCRとして「なんでも読めるくん」を選ばれた決め手は何でしたか?

事前の帳票定義(座標設定)が一切不要になった点です。
「なんでも読めるくん」は生成AI(LLM)を搭載しているため、フォーマットを登録していなくても、AIが自動で項目(例えば「電話番号」など)を探し出して読み取ってくれます。事前のPoC(概念実証)を実施したところ、どこに項目があっても正確に読み取れることが確認できました。
また、数社の製品を比較検証しましたが、「なんでも読めるくん」は圧倒的に読み取り精度が高かったことも決め手です。実際の検証では**平均正答率96.6%**という非常に高い結果が出ました。

導入効果納品書の処理だけで年間1,500時間を削減見込み。
プロンプトを活用し基幹システム連携も効率化

実際に導入されて、どのような効果が出ていますか?

本格導入を開始して以降、まずは「納品書」のデータ化をターゲットに作業を進めています。すでに有効活用できる段階に入っており、現在の手作業での入力工数と照らし合わせると、納品書の処理だけで年間約1,500時間の業務削減効果が見込めています。
さらに「なんでも読めるくん」ならではの活用法として、プロンプト(AIへの指示)機能を使ったデータの自動加工を行っています。
例えば、読み取った電話番号を基に「自社の基幹システムで使っている仕入先コード(社内コード)」に自動変換してCSV出力させたり、特定の文字(「Z」と「2」など)の読み替えを指示したりしています。単に文字をデータ化するだけでなく、後工程のシステム入力の手間まで省けるのは生成AI-OCRならではの強みです。

現場での使い勝手を良くするための工夫もされているそうですね。

はい。現場の担当者がより簡単に使えるよう、弊社内で専用のクライアントツールを独自開発し、API連携を行いました。
これにより、担当者はブラウザを立ち上げてシステムにログインしなくても、ツールにファイルをドラッグ&ドロップするだけで自動的に「なんでも読めるくん」でOCR処理が行われ、結果が返ってくる仕組みを構築しています。

今後の展望対象帳票の拡大と「人手を一切介さない完全自動化」へ

今後の活用計画や目標についてお聞かせください。

現在は納品書を中心に活用していますが、今後は「見積書」や顧客からの「注文書」など、対応する帳票の種類をどんどん広げていきたいと考えています。
また、現在のAPI連携をさらに発展させ、基幹システムと直接連携させる計画も進めています。システムから出力されたデータを人間が確認して入力するのではなく、「完全な人手を介さない自動化(ゼロタッチ処理)」の実現を目指しています。生成AIの進化による精度のさらなる向上にも期待しつつ、全社の業務効率化を推進していきます。

「手入力」から「生成AI-OCR」への移行